意見表明

 2月14日、記者会見にて私たちの意見を表明しました(2月14日付け「意見表明書」)。
 要点は、以下の3点です。

 

1 私たちは、リゾート開発への賛否について住民が真の意思を表示できるよう、住民投票をなんとしても実現させる決意であり、そのためにあらゆる働きかけをおこなっていきます。
 そのために、私たちは、本日、竹富公民館に対し、平成22年3月27日に、昨年8月24日の竹富公民館臨時総会決議に基づき、リゾート開発計画への賛否を問う住民投票を実施するよう要請する文書を送付いたしました。

 

2 私たちは、住民が住民投票で正しい判断をすることができるよう、住民に対して正しい情報を提供するとともに、全国の皆さんに、竹富島での外部資本によるリゾート開発の是非について、広く議論をしていただきたいと考えています。
① 島外から、竹富島にたくさんの声を届けていただきたく、本日、当会のホームページ(http://taketomijima.org/)を公開しました。このホームページには、今後、私たちがリゾート開発計画について収集した情報や開発者側とのやり取りを公開させていただくと共に、全国の皆さんから、竹富島に声を届けていただくための、アンケート、掲示板などの仕組みを用意しています。
 私たちは、全国の皆さんに対し、このホームページを利用して、竹富島のリゾート開発問題を一緒に考えていただき、竹富島のみんなが正しい判断をし、せめて、竹富島のみんなに、無記名の住民投票で自分の真意による投票をすることができるようにするための勇気と情報を与えていただきたいとお願いしたいと考えています。

② また、私たちは、本日、今回のリゾート開発計画をめぐり、私たちが疑問に思う点について、株式会社星野リゾート、竹富土地保有機構株式会社及び南星観光株式会社に対し、質問状を送付しました。この質問状をホームページで公開するとともに、この回答をホームページ上で公開した上で、議論の資としたいと考えております。

③ さらに、私たちは、本日、竹富島出身者で構成される東京、沖縄、石垣の三郷友会に対し、住民投票の実施の是非とリゾート開発計画への賛否を問う意見照会書を送付いたしました。この照会書とその回答につきましても、ホームページ上で公開させていただきたいと考えております。

④ そして、本年3月27日に必ずや実施されるであろう住民投票における島民の判断の資とするため、本年3月21日、それまでの議論を集約した上で、竹富島まちなみ館において、公開討論会を実施したいと考えております。この場には、開発者側の方にも参加を呼びかけ、真剣な身のある議論を戦わせたいと考えております。

 

3 私たちは、リゾート開発計画には多くの重大な懸念を持っております。
 私たちは、今回のリゾート開発計画については、多くの重大な懸念をもっております。しかし、現段階では、情報が十分でないため、最終的な結論に至っていません。私たちは、本年3月21日の公開討論会に先立つ然るべき時期に、私たちの意見を明確な形で公表したいと考えております。
 現時点で、私たちが今回のリゾート開発計画に対して有している懸念は、以下のとおりです。
① 今回のリゾート開発は竹富島憲章を踏みにじるものではないでしょうか(竹富土地保有機構と南星観光の株式は誰がもっているのか?)。
② 今回のリゾート開発の発端に関する開発者側の説明は正しいのでしょうか(南西観光による土地保有の経緯、竹富土地保有機構(星野リゾートが株式保有する会社か?)による土地取得の疑問、開発者側の巨額の資金投入の事実の有無についての疑問)。
③ リゾート開発がなされた島で、住民の自治組織(公民館)は維持できるのでしょうか。公民館を中心とした祭事、町並み保存が維持できるのか。
④ リゾート開発が実現すれば、島民の生活が脅かされるのではないでしょうか(島民への水の供給に影響を与えないか、下水処理、ゴミの処理の問題は解決されているのか)。
⑤ リゾート開発が実現すれば、「島のよさ」「島民と竹富島ファンのふれあい」が失われ、観光客の変容と減少をもたらし、島の崩壊をもたらすのではないでしょうか。
⑥ リゾート開発が実現すれば、島民に還元される観光収入が減少するのではないでしょうか。
⑦ リゾート開発は、島の景観を破壊するのではないでしょうか。
⑧ 今回のリゾート開発の進め方は、不公正、不透明です(竹富町教育委員会による伐採条件を無視した伐採の実施、住民と行政を欺罔するかのような住民説明会議事録の行政への提出)。
⑨ リゾート開発により島にはどのようなメリットがあるのでしょうか(「持続可能な経済基盤の整備」の内容は?島民の雇用確保は実現されない可能性が高い上、本質的問題ではない。)。
⑩  リゾート開発計画には、それ以外にも様々な問題点があります。

 

 詳細は、以下の意見表明書をご確認ください。

・ 竹富島憲章を生かす会「意見表明書」(平成22年2月14日)

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