狩俣教授他主催の会合の案内文と申入書

 本日(3月3日)、当会は、狩俣恵一教授・家中茂教授に対しまして、以下の申入書を発送いたしました。
 詳細は、「申入書」(PDF)をご確認ください。
 


* 会内の意見を調整し、考え方を整理しました(2/28)。現在、会内の意見調整中で、今後若干の修正もありますので、その旨予めご了承ください。
 
 2月27日、竹富島各戸に対して、以下の文書が届けられました。
 その概要は、以下のとおりです。
① 住民でも開発者でもない、狩俣恵一教授・家中茂教授が主催する会合の案内文です。
 なお、狩俣沖縄国際大学教授は、過去に、リゾート開発を推奨する文章を発表しております。http://blog.takidhun.org/?eid=806793
 また、現在当会が把握している限り、同様の会合が過去に一度開催されており、そこでもはリゾート開発を推奨する方向での話し合いが行われたことがあります。
② この会合は、竹富老人クラブ、ぶなる会・竹富青年会、一般の3つに分けて行う。
③ そこに、星野リゾート星野佳路社長、星野究道専務が出席し、リゾート問題について話し合いを行う。
 
 仮に、星野氏らの開発者が住民に対してオープンな形での議論に参加して説明を行っていただけるのであれば、当会としても歓迎いたします。
 しかし、この会合は、開発者が呼びかけるものでも、住民が呼びかけるものでもなく、その意図・目的が不明であり、事実上このような会合によって、住民に一方的な雰囲気の中賛否の表示を強要することになりはしないか、また、この会合は非公開で行われ批判的な検討が十分なされるのか、なぜ、星野氏は我々住民の質問に答えず、公開討論会への参加の有無も明らかにせずにこのような趣旨が不明の会合に出席するのか等、以下のような様々な疑問があります。
 そこで、当会としましては、このような会合が行われるにしても、適切な方法にて行われるよう、申し入れを行うとともに、3月21日(予定)の公開討論会、3月27日(予定)の無記名の住民投票を通じ、住民が正しい情報の下に、真意に基づく意思表示ができるための活動を継続してまいります。
 
<疑問点>
① 狩俣恵一氏・家中茂氏は、どのような立場で、この案内送付しているのか不明です。
② この会合の趣旨が不明です。文面からはリゾートに関する話し合いがなされることは理解できますが、それが何の目的で行われるのか、不明です。
③ 星野氏らは、どうして、私たち住民の相当数が求めている質問状にも答えず、オープンな公開討論会への参加の有無も明らかにせず、、このような、主催者の立場も、趣旨もよく分からない会合に参加されるのか、理解できません。
④ なぜ、住民を三つに分断して説明を行うこととしているのかが不明です。これには合理的な理由はあるのでしょうか。竹富島には全員が入れる施設がありますので、住民全員を集めて堂々と議論を行えばいいのではないでしょうか。私たちは、(1)人を頼らざるをえない老人→(2)質問しても軽くあしらわれてしまう若者((1)と(2)を含めて島民の過半数)→(3)当会メンバーを含む一般島民という順序にも、恣意性を感じざるをえません。
④ この会合には、狩俣氏・家中氏と星野両氏以外のどのような方が参加するのか、その他の開発者が参加するのかが不明です。
⑤ このような会合が非公開で行われれば、批判的検討がなされないまま、住民に一方的な印象を植え付けることになるという懸念があります。また、星野氏らが何らかの明言をしたとしてもそれが後にうやむやにされる可能性があります。
 私たちは、開発者側の説明に批判的検討が加えられた、正しい情報が提供されるべきだと考えております。各会合には、その公開、録音録画の許可、各会合への当会メンバーやその他の者の同席を求める予定です。
⑥ 万一、この場の一方的で不完全な情報が与えられない中の一方的な雰囲気で、面前で、賛成か反対かを表明されることになれば、住民の真意に基づいた意思表明が実現されないことになります。当会としては、そのようなことを行わないよう、強く申し入れを行う予定です。

平成22年2月23日

ご 案 内

各位

「狩俣・家中うつぐみ教室」
狩俣恵一・家中茂

拝啓

春の訪れを感じつつも、寒くなったり暖かくなったりの日々が続いていますが、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
竹富島ではアイヤルでのホテル建設をめぐって、さまざまな憶測や不安がささやかれ、また新聞紙上やインターネットなどでも住民投票を要望する意見などが表明されています。
そのような中で、「今、竹富島は、何がどうなっているのだろうか」、「このような状況で竹富島の将来は大丈夫だろうか」、「なぜ、星野リゾートを誘致することになったのか」、また「星野リゾートを誘致することで、竹富島にとって、どのようなプラスの面、マイナスの面があるのだろうか」など、さまざまな不安が生じています。
このような不安や疑問について、星野リゾート株式会社の星野佳路社長、星野究道専務をお招きして、皆様方からのさまざまな意見を拝聴すると共に、膝を交えて話し合いたいと思います。
尚、このご案内は各家庭の戸主宛てにお送りさせていただきましたが、ご案内が未着の方もおられると思いますので、お誘い合わせの上ご出席賜りますようご案内申し上げます。

                                              敬具

                            記

    ① 竹富老人クラブ
         日時:平成22年3月5日(土)午後3時半~

     場所:コミュニティーセンター

    ② ぶなる会・竹富青年会

     日時:平成22年3月5日(土)午後8時~

     場所:アイノタ会館

    ③ 一般
         日時:平成22年3月6日(日)午後8時~

     場所:まちなみ館

                                             以上
追伸 竹富老人クラブの皆様方は上記①、ぶなる会及び青年会の皆様方は上記②、それ以外の皆様方は上記③の会合にご出席いただければ幸いに存じます。

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4 Comments »

 
  • めーがーぬかーずー より:

    率直に言って判らない事が多すぎますね。
    この文書は「うつぐみ教室」が発信者となっていますが、これは「NPO法人たきどぅん」が
    主催している 所謂勉強会ではなかったですか?
    いくら「竹富島出身の沖縄国際大学教授の狩俣恵一先生 と内盛荘の常連客で鳥取大学教授の家中茂先生」であっても、なぜその人達が星野リゾートも社長、専務を招いて開発計画の説明を全住民に対して行うのでしょうか。これは竹富公民館が認めた行動なのでしょうか。
    具体的な対応策がすぐに浮かばない自分が情けないですが、「話し合いをしたい」と書かれている
    のですから開発に不安を持っている人、反対している人も自由に参加して意見を言えるように
    主催者側に要求して きちんと「話し合い」ができるようにはならないでしょうかね。
    この説明会が「開発者が住民に対して行う説明会」「住民の意思確認」とならないような法的手段は無いのでしょうか。私は法律の知識が乏しいので、具体的な方法、効力がわかりませんが、
    詳しい方からの助言を期待しています。

  • mahae より:

    「よその島、他のリゾート会社は酷い状況だけれど、竹富島と星野リゾートは違う!」と自分は偉いと思っている人たちは言いたいのですね。
    「偉い人が考え抜いて決めたこと」を「うつぐみ」にすり替えようとしています。
    無知な島民を啓蒙するような書きぶりですが、朝夕、島を守ってきた島民に失礼と思います。
    かつて西塘様が皆冶に蔵元を建てましたが、自ら誤りに気付いて石垣島へ蔵元を移されました。
    西塘様すら間違いはあるのに、西塘様の足元にも及ばない人たちが何を言うのでしょう。
    「島民不在で決められたことは『うつぐみ』ではない」と主張してください。

  • kusa より:

    なんというか・・・完全に「生かす会」とは 距離を 置いて・・・
    という態勢のようですね。

    「かんぐとぅや うくりな ねんりーや たてぃるな」
    (神行事は遅れるな、前例のないことはするな)

    彼が関わっているという、NPOたきどぅん の 過去ログから、この言葉を 見つけました。

    立派な活動もなされている方のようにも見えるのですが・・・
    この言葉には思いっきり反していますね。
    (もしも当人に問い詰めたら、「これは、神事に関する言葉です」などと
    言い訳しそうですが)

    どういう事情が あって 彼は、リゾート賛成なのか わかりません。
    そこらへんの裏が 見えないし、知らないので なんとも言えません。
    リゾート施設が出来れば、自分やこのNPOの活動の場が広がるからでしょうかね。
    とても残念なことですが、
    「対立構造・対立姿勢」というものが、はっきりしてきちゃいましたね。
    「話し合い」を 持とうとしないことは、かなり 曲がったやり方だと思うし
    島人のあるべき精神に反していると思います。
    文面もうさんくさいですね。
    対策は 浮かばないです。
    仮に ほっとくか 何も出来なかったとしても
    卑怯なやり方を 受け入れない島民もおりますでしょうから、
    逆に自分たちの首を絞めることにもなるかも しれませんね。
    この密会が どういう結果になろうとも 生きる会は生きる会で
    信念を貫いていってほしいものです。
    私は大和人ですが、生きる会の人たちや
    掲示板に書き込んでくれた多くの方々の意見から
    垣間見える まっすぐな島への愛情・島人の心 が 好きです。
    これからも 非力ですが、応援していきたいです。

  • Hero より:

    圧力とはどのような力をもって行っているのか不明ですが、私の願いはひとつ、島民による住民投票(無記名)です。
    住民投票であれば圧力に屈した方であっても本来の気持ちで投票ができるはずです。
    したがって、対応としては島民投票を行う採決を取り付けることではないでしょうか。
    その結果を見守りたいと思います。

 

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