ハワイからの声
ハワイ在住の当会の賛助会員の方からメッセージと、ハワイの方々からの声を頂きました。賛助会員の方のご活動に感謝申し上げると共に、それぞれが端的ながら心に届く、説得的なものです。謹んで、ここにご紹介させていただきます。
・ ハワイの皆様の声（英語版）
・ ハワイの皆様の声（日本語訳）
賛助会員の方のメッセージ
こんにちは。現在、ハワイ大学にて学生をしている賛助会員の者です。
さて、去った３月２１日（日）、ハワイ大学内の東西センターにて、沖縄の学生を中心とした学生会議、“Obuchi Forum 2010”が開催されました。そこで私も竹富島の文化保存と観光について学んできたことを発表する機会を頂き、竹富島が竹富島憲章を基に住民主体の文化保存、観光経営を行ってきたこと、そして現在、リゾート開発の問題に直面していることなどについて伝えました。会議には、各分野のハワイ大学教授、沖縄やハワイ、その他の国の学生、ハワイの沖縄移民のコミュニティの方々など、沖縄に関心のある人々が延べ１００人以上参加してくださいました。
会議終了後、多くの方から竹富島の自治力のすごさに感銘を受けたとの声を頂き、多くの方が竹富島の地域づくり、観光経営法を知り、大変励まされる思いであると述べていました。私同様、多くの方が竹富島の先進的な取り組みに尊敬の念を覚え、光を見出しています。竹富島から学んだことをたくさんの方と共有できたことに、私も大きな喜びを感じました。それだけに、リゾートの開発からどうしても島を守ってほしいという思いが、観光経営の難しさをよく知るハワイの人たちからも強く聞かれました。
当会のウェブサイトも発表で紹介し、ぜひ日本語を話せる方にはそこからメッセージを伝えて頂くようお願いし、また英語しか話せない方もたくさんいたので、発表後にもその場でメッセージを書いていただくようお願いして、計１２名の方からメッセージを頂くことができました。つきましては、日本語訳を添付して、受け取ったメッセージを本会に送らせて頂きたいと思います。心に届くメッセージが多くあったので、もし可能であれば、竹富島の方に、これまでの竹富島のやり方に、日本を越えて世界中に尊敬の念を抱いている方がいることを伝えて頂けたら、うれしく思います。
長々と失礼しました…。また、近況を報告したいと思います。ウェブサイトより当会の活動を毎日チェックしながら応援しています。
ハワイから竹富島へのメッセージ（日本語訳）
1. 一度、土地を手放したら、それは一生失われます。ハワイでは、大企業が貴重な農業地を、住宅地開発のために買い占めようとしています。あなた方の資源の使い方について、どうか気をつけてください。お財布ではなく、あなたの心の声を聞いて下さい。
2. 土地を守り、尊重して下さい。どうか短期的な利益のために、商業リゾートを開発しないで下さい。
３．あなた方が、文化と経済のほどよいバランス関係を築けてきたことに、感銘を受けました。商業観光開発に対しての反対活動が成功することを祈っています。
４．私は竹富島憲章を生かす会のウェブサイトに行って、そこで考えを述べたいと思います。いつの日か竹富島を訪れたいです。竹富島と沖縄県の人々がリゾートの侵攻に抵抗できるよう願っています。
5. 現在のバランス（のとれた状態）をリゾート開発に取り替えることは、竹富島を荒廃させるやり方の一つです。
６．ハワイよりアロハを込めて。私は竹富島の自治力（コミュニティ・イニシアチブ）に感銘を受けました。私は沖縄本島に何度か行ったことがありますが、離島にはまだ行ったことがありません。将来、お友達になって、あなたの町を訪れたいです。あなたも、ハワイの私の家族を訪ねることができますので、ぜひ機会がある際には連絡を下さい。
7. 沖縄の島の原風景(old Okinawa)を守ることはとても大切です。訪問者は文化と環境の保護に対して感謝をします。
8. 沖縄の原風景を守ってください。数年前に竹富島を訪問し、楽しいひとときを過ごしました。
９．竹富島をこれまでのまま、今のままで守ってください。お願いです、リゾートはいりません！アロハ。
10. 地域の皆さんが欲しているものでない限り、どうか計画されているリゾートが建設されることなく、皆さんが今日の竹富島を守り続けられるよう祈っています。
11. あなた方の地域共同の精神を賞賛しています。どうか、どうか、あなた方の大変個性豊かな文化観光に対する誓いを忘れないで下さい。
12.自己決定権(self-determination)と文化的自治力(cultural autonomy)に対する葛藤を貫いてください。これらを貫くことにより、他の人達に対して、あなた方はよい模範を示すことができます。
