竹富土地保有機構の借金12億円はなんなのか?

 これまで、開発者は、10数億円用意してからリゾート計画に反対せよとう趣旨のことを述べ、島民を説得していました。
 そこで、当会が3月6日のうつぐみ教室で星野氏に質問したところ、竹富土地保有機構の借金は12億円、その内訳は、若干説明が不明確ですが、根抵当権価格が9億、土地購入資金が3億との説明がなされました。そして、國場組から回収した金銭はないという説明がなされています。
 しかし、私たちは、この説明に大変な疑問を持っております。
① 竹富土地保有機構の保有する87haの土地は、到底12億円もの価値のある土地ではありません。例えば、同種の土地を牧場として賃借した一事例における1haあたりの年間賃料は500円、87haで43500円にすぎません。どうしてこのような土地が12億円などという法外な金額で買われたことにされているのか、重大な疑問を呈さざるを得ません。
② この土地には國場組の負う債務(借金)につき、9億円の根抵当権が設定されています。そして、これが平成19年6月に担保解除がなされています。この資金を星野リゾートが拠出したとすれば、星野リゾートは、代わりに借金を返済してもらったことになる國場組に対して9億円を請求できる権利をもっているはずです。したがいまして、星野リゾートの実損は説明どおりだったとしても3億円です。
 もし、この國場組に対する権利が発生していないというのであれば、未だ語られていないなんらかの取引があるはずです。
 開発者は、老人を集めて耳障りのいいことばかりを説明するのではなく、このような問題にこそ明確な説明をお願いいたします。

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6 Comments »

 
  • mentai より:

    ②の根抵当権の指摘について、ちょっと違うような気がするのですが、私は以下のように考えます。
    間違っていたら申し訳ございません。

    そもそもこの根抵当権は、南西観光が国場組から土地取得資金を受ける際に発生したものではなく、国場組が銀行から運転資金を融資してもらうために、自身の所有している債権(南西観光に対する貸付)を元に設定したものではないでしょうか?

    ややこしいのですが、南西観光の土地の資産価値とは切り離して考えるべきものと思われます。

    ご存知のように破綻しそうになった国場組は、沖銀や琉銀などに対する債務(総額で約280億円)をリサ・パートナーズに買い取ってもらったわけですが、このことにより国場組自身には債務返済義務はなくなりました。
    しかしながら、根抵当権自体は消滅したわけでなく、リサが関連ファンドに売却したため、星野リゾート(竹富保有機構)がファンド会社に9億円を支払って根抵当権を解消したので、星野リゾートは9億円の実損はあり、国場組に9億円を請求する権利はないと思うのですが、どうでしょう?
    どなたか詳しい方フォローお願いします。

    それよりも、①の土地購入価格の3億円というのが、妥当な金額なのかよくわかりません。
    こちらは星野リゾートと上勢頭氏との契約の問題ですので、ぜひ詳細を公開してもらうべきであると思いますし、出来ない理由はないと思います。
    「1haあたりの年間賃料500円」を当てはめるのは現実的でないような気がしますが、仮に路線価など竹富島の土地評価額よりも過大に評価されていたら、それはうつぐみ精神に反する行為であり、リゾートを賛成している島民さえも裏切る事になると思います。

    • mahae より:

      ありがとうございます!
      ㈲ケラソス・ファンドと㈱リサ・パートナーズの住所が一致します。
      おっしゃるとおり、㈱リサ・パートナーズが関与していますね。
      .
      > ファンド会社に9億円を支払って根抵当権を解消したので
      担保差替えだったら9億円は担保に供したのみで、実損にはなりません。

    • 管理人 より:

      ありがとうございます。大変参考になります。
      >そもそもこの根抵当権は、南西観光が国場組から土地取得資金を受ける際に発生したものではなく、国場組が銀行から運転資金を融資してもらうために、自身の所有している債権(南西観光に対する貸付)を元に設定したものではないでしょうか?
      ご指摘を受け、再度情報をつなぎ合わせるとお金の流れがはっきりしてきました。
      平成9年当時、竹富島にはリゾート開発計画があった(平成9年3月)沖縄県竹富町教育委員会「竹富島道路維持管理・交通システム計画」45P。平成9年2月に環境調査を県に提出とのこと)。
      信頼できる情報筋によると、9億円はこの当時に、金融機関→國場組→株式会社うつぐみ(リゾート運営会社。國場組60%・上勢頭氏23.3%、その他16.7%)→南西観光(土地所有・開発会社。上勢頭氏36%、國場幸一郎30%、その他34%)と迂回融資された。この金融機関→國場組の9億円の債権を担保するために、根抵当権を設定したと考えらます。根抵当権の設定時期は、平成9年9月であり(登記事項証明書)、時期的にも一致します。
      仮に、真実がこのとおりであると、9億円は平成9年当時のリゾート開発計画の借金ですね。
      そうすると、この9億円というのは、土地の買い戻し資金でも何でもなく、平成9年のリゾート開発時の借金だと考えられ、土地の購入資金とは無関係となりますね。
      そうすると、次に、3億円というのが全く理解できません。この土地は担保割れをしている事は明らかであり、土地購入資金が3億円などということはあり得ないはずです。
      以上、ご意見をいただけますと幸いです。

      • mahae より:

        > 3億円
        昭和61年に ㈱國場組 と 南西観光㈱ が締結した『開発基本協定書』を平成19年6月9日に 上勢頭 さんが一方的に打ち切っています。
        一方的な打ち切りのため、『開発基本協定書』により ㈱國場組 から 南西観光㈱ に提供されていた土地購入資金を含む開発資金の全てが ㈱國場組 に返還されたはずです。
        この『開発基本協定書』の打ち切り資金が3億円という見立てはいかがでしょうか?
        詳しい見立ては、mixi に書いておきます。

    • mahae より:

      ありがとうございます!
      ㈱リサ・パートナーズが公開企業であり、創業まもなく関与した大型案件であったから、資料がたくさん有ります。 感謝です。
      ㈱リサ・パートナーズの平成19年12月期の有価証券報告書を閲覧したところ、㈱國場組からの債務引受が解消されています。
      証券化による解消の可能性もありますが、同社が紹介している新聞記事が正確なら、弁済完了でしょう。
      【琉球新報】http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-26466-storytopic-4.html
      .
      > ファンド会社に9億円を支払って根抵当権を解消したので、星野リゾートは9億円の実損はあり、国場組に9億円を請求する権利はない
      そのとおりです。
      しかし、被担保債権が既に弁済されており、根抵当権が単独で存在していたと推定されます。
      空っぽの根抵当権を極度額の9億円で買うってこと自体が信用できないです。

  • mahae より:

    根抵当権価格という9億円について良く分からないのですが、分からない理由は星野リゾートが詳細を開示しないからです。
    星野リゾートの説明に百歩譲ったとしても、土地代金は3億円です。
    『10数億円用意してからリゾート計画に反対せよ』
    というのは、全くけしからんと思います。

 

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