星野リゾートの100%子会社である南星観光株式会社は、平成20年6月20日、竹富町との間で、開発協定書、町並み協定書及び上下水道給水協定書を締結しています。
しかし、現在建築確認申請中の竹富島リゾート開発計画の設計図面は、これらの協定書に多くの点で違反しています。
例えば、開発協定書7条1項は、南星観光株式会社は「竹富町歴史的景観形成地区保存条例に基づく竹富島景観マニュアルに違反してはならない」と定め、また、町並み協定書2条は、「宿泊施設の建設にあたっては、竹富町歴史的景観形成地区保存条例に基づく竹富島景観形成マニュアルを遵守するものとする。」と定めます。
そして、竹富島景観マニュアルB.1.1.(2)アの「建設可能最小規模」の項には、「本地区内(歴史的景観保全地区内)に立てられる伝統的な用途(農具小屋、フナヤー等)以外の建物については、小規模な家屋が並ぶ歴史的集落域内の景観との区別を明確にするため、建築可能な最小規模を設定する。すなわち、その建築物の主屋が、最大規模家屋(12.5m×11.5m)を視覚的に明らかに超える規模(15m×15m以上、建築面積225㎡以上)となるようにする。」とあります。
しかしながら、現在建築確認申請中の設計図面によれば、50棟の客室は、いずれも9m×7.5mにとどまり、明らかに上記の規定に違反しています。
これはほんの一例ですが、当会は、現在建築確認審査中の設計図面に、町との協定書違反が多数存在することを確認しています。
当会は、来週早々、竹富町長、竹富町教育委員会等の関係各所に対し、この協定書違反を理由とした開発協定書の破棄又は少なくともその是正をすることを申し入れる予定です。(5月11日現在、関係各所と日程調整中です。近日中に正式に申入れを行う予定です。)