5月17日、竹富町長、竹富町教育委員会と面談にて要請しました。

当会と竹富島住民31人は、昨日5月17日、川満竹富町長及び町教育委員会事務局に対して、下記の要請を行いました。
http://taketomijima.org/?page_id=1822
 
1 竹富町歴史的景観形成地区保存条例19条に基づく教育委員会の指導に違反した2007年8月の伐採に対する違反の事実の指摘、開示、及び、事業者側への経過説明・報告、文化財・自然環境の保護対策の実施の要求を行うことを要請する。
2 石斧の発見された土地であること等から、町教育委員会は埋蔵物包蔵地に指定の上、徹底的な文化財調査を行うよう要請する。
3 下記の町並み協定書、開発協定書違反に基づく協定書の破棄又は設計図面の是正を要請する。
 ・ 設計図面が竹富島景観マニュアルに違反していること(建築可能最小規模、建築可能最大規模、建物(棟)の配置等)(開発協定書7条1項、町並み協定書2条違反)
 ・ 意匠形態について竹富島集落景観保存調整委員会の意見を尊重しておらず、竹富公民館の合意も得ていないこと(町並み協定書5条違反)
 ・ 既存樹木を必ずしも積極的に保存していないこと(町並み協定書7条1項違反)
 ・ アジラを積極的に保存していないこと(町並み協定書7条2項違反)
 ・ 自己の費用負担において必要な廃棄物処理施設を設けていないこと(開発協定書13条違反)
4 開発地域に生息するオオヤドカリなどの天然記念物、ウミガメその他の自然環境の徹底した調査の実施及び、具体的な保護措置を要請する。
 
また、開発者側が計画していると報じられている6月の工事説明会の前までに、回答をいただきたいと要請しました。
 
川満町長からは、以下のコメントを頂きました。
・ 竹富島は、全国、全世界的にも有名であり、その島自体が世界遺産として相応しい価値をもっている。
・ その中で、住民は「やっぱり作らなければよかった」と後で後悔することのないよう、将来に禍根を残すことのないよう、今回の要請にあるような住民が不安に思っていることはしっかりと解消するようしていきたい。
・ 既に町の担当各課に対して開発協定書、町並み協定書、給水協定書について1条1条問題がないかを確認しているところであり、不足があれば、事業者側と再度協定書を締結することも考えている。
・ ゴミの問題については既に事業者側に伝えてある。開発協定書を後退させるようなことはしない。
・ 公民館としても、開発者側と守るべきことをしっかりと約束をしておかなければならないのではないかと考えている。
 
当会としましては、あくまでリゾート開発に反対の立場ではありますが、現在の状況を考えれば、住民に正しい情報が伝えられた中で、住民投票の中で正しい民意が反映されるまでは、今回の開発計画が法令に基づき、また、遺跡や自然をこれ以上壊すものとならないようしっかりと監視をし、行政に働きかけていく予定です。

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