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【このHPについて】
このHPは、竹富島住民を中心メンバーとする竹富島憲章を生かす会が、星野リゾートによる竹富島リゾート開発計画について広く正しい情報を公開し、オープンで自由な議論をお願いするため、2010年2月14日に開設したHPです。
→皆様から頂いた声は、責任をもって島民に届けます。→アンケートに答える。 メッセージを送る。

しかし、このHPの開設以降、当会の主催する会合、討論会等に参加した者は「反対派」というレッテルを貼られ、様々な圧力を受けるなど、当会の活動は徹底的に妨害され、ついに、昨年8月24日公民館総会で決議した住民投票が実施されずに、3月31日を迎えました。
星野リゾートをはじめ開発者側は、3月31日の公民館総会において住民の多数がリゾート開発に賛成したと主張しています。しかし、この総会自体、リゾート開発の賛否をとるなどとは一切事前に告知せずに、反対派住民複数名を総会から排除し、開発者側が面前で取得した多数の委任状や、面前で反対できない者を総動員して、リゾートについてほとんど議論すら行われずに強行採決されたもので、全く島民の真の意思を反映したものではありませんでした。
当会が言い続けているように、今の竹富島の圧力社会の中では、面前で手を挙げさせたり、面前で委任状を取得したりというやり方では、到底住民の意思は反映されません。その詳細は、3月21日公開討論会質疑応答をお読み下さい。
そこで、当会は、現在、その決議の不存在を確認する訴訟を提起するとともに、住民投票の実現をめざし、活動を続けています。

また、当会は、3月21日、それまでに明らかとなったリゾート開発計画の内容と将来の島への影響、そして島内での自由な議論を徹底的に妨害した開発者側の態度を、なしうる限り詳細に検討した結果、リゾート開発は島のためにならないと確信するに至り、リゾート開発を反対する意見を発表しました(詳細は、3月21日付け意見表明書)。
当会は、竹富島でのリゾート開発が中止されるよう、様々な活動を行って参ります。

 


竹富島に声を ~島民自治の回復を目指して(PDF)

平成22年2月14日
竹富島憲章を生かす会

 

今、リゾート開発をめぐり、竹富島の心が踏みにじられようとしています。

 

島には、「かしくさや うつぐみどぅまさる」ということばがあります。これは、みんなで協力することこそ優れて賢いことだ、という意味です。竹富島は、小さい島で、土地はやせています。これまで何度も危機がありましたが、この精神でみんなで真剣に議論をして一致協力して危機を乗り越えてきました。つまり、一致協力の心こそ竹富島の基本精神なのです。この「うつぐみ」の精神が、島外資本に対して島の土地を売らないこと等を定めた「竹富島憲章」を生み出し、以来、今日まで、町並みの形成・保存と自然の保護、さらには観光客や人口の増加という、全国的にも希有な成果を生み出しました。私たちは、このような島の精神を心から誇りに思っています。

 

今回のリゾート開発計画は、私たちの集落を飲み込むほどの規模のもので、島の将来に重大な影響を与えます。長年、島外資本を排し、島民自身の島造りを実践してきたこの島の歴史と精神に思いをいたせば、このようなリゾート開発計画を進めていいのかどうかについては、第1に島民自身の意思が尊重されるべきはずです。島民に対し、正しい情報が提供され、その情報に基づく議論がなされ、島民が正しい判断をする、そのような民主主義の正しいプロセスがとられるべきであるはずなのです。

 

にもかかわらず、リゾート開発会社は、住民に対する一方的な説明はしても、リゾート計画の賛否について住民の意を問う場を設けませんでした。そればかりか、2度目の住民説明会は録音録画すら禁止した上で、プロジェクターによる映写と口頭でのみ説明がなされ、島民のもとには何らの資料も残されませんでした。このような一方的なリゾート開発会社の説明では、今回のリゾート開発計画のいい面ばかりが強調され、悪い面は全く伝えられず、島民はうわべの印象のみで判断してしまうことになるのです。実際、数度の説明会の開催にもかかわらず、今回のリゾート開発の主体となる、竹富土地保有機構や南星観光がいったいどのような会社なのか、島外資本ではないのかという基本的な点すら、誰に聞いても分からないという有様なのです。

そればかりか、竹富島は人口3百数十人の狭い島社会です。島内には様々なしがらみがあり、島内のリゾート開発の推進者が島内で様々な事業を手がける実力者であり、島民が圧力を感じていることもあいまって、この問題について発言すること自体、大変に勇気がいるという状況になってしまっています。

このような状況では、正しい民主主義のプロセスが実現されることは到底期待できません。

 

そこで、どうか、皆様の声を竹富島に届けていただきたいのです。

 

私たちは、この問題について、精一杯情報を収集し、その情報を広く公開します。それをみて、皆様に一緒に竹富島のリゾート開発問題を考えていただき、竹富島の皆に代わって声を上げ、その声を竹富島に届けていただく、それに触れた竹富島のみんなは、島内の圧力に屈せず、住民投票にて、自信をもって、自らの真の意思を表示する、そういったプロセスを実現することで歪められてしまった「うつぐみ」の精神に基づく民主主義・島民自治を回復させたいのです。

 

どうか、竹富島のリゾート開発問題を一緒に考えていただき、竹富島のみんなが正しい判断をし、自分の真意を表明するための「声」を届けていただき、その真意が表明される場として、無記名の住民投票が実現されるよう、皆様のご助力を切にお願いする次第です。

竹富島憲章を生かす会
上  間       毅
野  原   義  克
石  垣   研  哉

 


【3月21日以後の活動方針】
当会は、3月21日の公開討論会までは島民に正しい情報を伝えた上での島民による住民投票の実現を第一の目標にしておりました(詳細は、2月14日付け意見表明書)。
しかし、それまでに明らかとなったリゾート開発計画の内容と全国の皆様からの声、そしてなにより、住民に対して一方的な欺罔的な説明を繰り返し、正しい事実を知りたいと考える当会の質問は全く無視するばかりか、この問題についての自由な議論を徹底的に妨害するという開発者側の態度から、当会は、リゾート開発は島の将来に致命的な悪影響を及ぼすと確信するに至りました。そこで、当会は、3月21日の開発者不在の公開討論会において、リゾート開発に明確に反対する立場を表明しました。
今後、当会は、正しい情報を住民に提供する活動、出来る限り早期に住民投票を実施するようにするための活動を継続するとともに、活動の場を広げ、この問題を全国に広く発信し、あらゆる合法的で、かつ、正しい方法をもって、なんとしても星野リゾートによる竹富島リゾート開発を阻止すべく頑張り抜く覚悟です(詳細は、3月21日付け意見表明書)。

 

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